予備試験の商法でなんとかCで耐えるには
商法はひねられた問題が出にくい分、少し外すとそのまま沈みます。予備試験で商法がE・E・Cだった筆者が、2年続けてEだった原因と、条文を先に指摘する形へ順番を変えてから評価が動いた話を書きました。
ギリギリ合格研究所
研究員
まずはじめに
前回まで、優先順位高の刑法・民訴・刑訴・実務基礎について書いてきました。
刑法 = 民訴 = 刑訴 = 実務基礎 > 商法 = 選択科目 > 民法 > 行政法 > 憲法
今回は、一つ優先順位を下げた商法についてです。
捻られた問題が出ないからこそ、論点を外すと評価が下がる
予備試験の商法は、そこまでひねられた問題は出てこない、という印象を持っています。
ただ、それは裏を返せば、多くの受験生が同じように書いてくるということでもあります。その中で少し変なことを書くと、それがそのまま差になってしまいます。
筆者は商法が得意な科目ではありませんでした。ですので、伸ばすことよりも、条文を引くことと、典型的な問題を落とさないことを意識して進めていました。
3年分の評価 ― E・E・C
筆者は予備試験を3回受けています。商法の評価は次のとおりでした。
| 年 | 商法の評価 |
|---|---|
| 令和5年 | E |
| 令和6年 | E |
| 令和7年 | C |
2年続けてEだった理由 ― 論点に飛びついていた
はじめの2年は、どちらもEでした。
振り返って良くなかったと思っているのは、すぐに論点に飛びついていたことです。しかも、論点の理解も不正確だったと思います。
3年目に意識したのは、まず条文を指摘し、そこから論述を展開する。 これを心がけるようにしてから、成績が伸びたように感じています。
やっていたことは、二つだけ
商法でやっていたことは、次の二つです。
- 問題集を繰り返す:アガルートの重要問題習得講座のテキストを回していました。
- 条文を引く:これをひたすら繰り返しました。
問題集で足りないと感じたところ
他にやったことして、強いて挙げるなら、試験委員が執筆や編集に関わっている教材を意識して参考にしたことです。
具体的には『Law Practice 商法』を使いました。問題集だけでは手当てが薄いと感じた部分を、こちらで補強するという使い方です。中心に据えたわけではなく、あくまで足りないところを埋める役割でした。
苦手意識は最後まで残った
司法試験まで、商法への苦手意識は残ったままでした。
評価がEからCに上がったのは、得意になったからではないと考えています。理解の精度がましになったこと、条文を適示するようになったことぐらいです。
なんとか合格水準に乗るように粘った商法でした。
参考
問題文と設問は、法務省のページから確認してください。
- 令和5年司法試験予備試験問題(論文式試験問題「民法・商法・民事訴訟法」)
- 令和6年司法試験予備試験問題(論文式試験問題「民法・商法・民事訴訟法」)
- 令和7年司法試験予備試験問題(論文式試験問題「民法・商法・民事訴訟法」)
- 黒沼悦郎 編著『Law Practice 商法〔第5版〕』(商事法務、2024年)
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